ありふれた日常も、そこに感じる特別な幸せも。 君たちからのプレゼント。 「生きている」と心の底から感じられた、君たちと過ごした日々。 障がい・難病と共に生きた双子の息子たちのこと、息子たち亡き後の私のこと。 ゆるり書き綴ってまいります。 のんびりお付き合いを。。☆
てぃーだブログ › 君の瞳がママと呼ぶ

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Posted by TI-DA at

2011年02月03日

懐かしさの傍に

立ち上げ早々、更新が滞ってます(/_;)

「忙しい」という流れに身を任せています。

良くないね。

大切なもの、遠くどこかに置き忘れているような感覚があります。


そんな今日この頃ではありますが。

先日、ハルがずっと通っていた療育施設に行ってきました。

ハルが亡くなってから、数回顔を出してはいましたが。

いつも玄関先で止まっていました。

苦しくて。恐くて。

いつものあの場所で、ハルが遊んでいそうで。


ハルの卒園証書がいただけると決まってから、ずっと考えていました。

「泣いても笑っても、在園生として関われるのは今だけなんだ」

心が定まり、ちゃんと向き合う決心が着きました。


久しぶりに門をくぐると、半年前と変わらず出迎えてくれた風景。

駆け寄ってくれるハルのおともだち。

とびきりの笑顔で喜んでくれた先生方。

そして、大好きな大好きなママたち。

いつもと変わらずにある暖かな空気に、変な錯覚を起こしそうになりました。


ここで私たち親子は共に成長してきました。

「ハル」という一つの命・一人の人間を受容し、意思表示の難しい息子の思いを

くみ取る力をつけさせてくれた場所。

母子通園、早期療育のおかげだと心から思います。

そして、障害種は違えど同じ母として共に支えあえる「同志」と巡り合えたことも、

私の大きな財産となっています。


そんな大切な場所。

懐かしくて、あったかくて。

でも。

同じくらい、そこにハルが居ないことが悔しくて。

寂しくて。悲しくて。

いろんな感情がこみ上げてきて。


帰り道、泣いてしまいました。

「もういちど、ママになりたいな」

そんな気持ちが溢れてきました。

久しぶりに晴れた午後、通いなれた道。

木漏れ日を浴びながら。


懐かしさの傍にある、言い表せない想いを

味わっていました。



私は幸せ者です、きっと。

今なお、息子たちが出会わせてくれた人々に守られ、愛され。

息子たちとの想い出の中で、幸せとは何なのか教えてもらえる。



私は幸せです。


さあ、今日も頑張ろうっ!







  


Posted by ハルパンジー at 08:40Comments(0)

2011年01月28日

雨ですね

雨。

うーん。。寒いです((+_+))

職場も暖房入れちゃってます。


今は、天気の流れも何気なく過ごせていますが。


ハルは、我が家の気象予報士でした。

晴れ渡っていても、妙に痰が増えゴロゴロ。

吸引回数がグンと増え、「もしや・・・」と様子を見てると。。

案の定、雨が降りました。

まぁ~助かってました(笑)。


雨の日は、私もハルも大好きで。


ゆったりな音楽を聴きながら、アニメDVD観ながら

縫い物や編み物したり。

抱っこしたまま、二人うとうとしたり。

おやつを作ってキッキにお供えして、食事が食べれず持続注入のハルは

味見程度に楽しんでたり。


うん。楽しかったなぁ。

今も、こんな雨の日にノラ・ジョーンズを聴くと

「キッキもハルも、雨を楽しんでるかしら。。」

と、水たまりで飛び跳ねる二人を妄想してる私です。


ま、実際、二人とも重度の寝たきりさんでしたが(笑)。

「空に帰れりゃ、やりたい放題だろう」

勝手に解釈。

いいんだ。空の世界の解釈は、生きている者のためにある。



今日は帰宅したら。。

真っ先にノラ・ジョーンズを聴こう。

二人にティーを淹れよう。


  


Posted by ハルパンジー at 09:25Comments(0)

2011年01月27日

はじめまして

個人のブログを始めてみたいなぁ。。と思い、早3年。

今になってしまいました。

少し自己紹介しますね。


2007年11月4日、双子の息子たちが産まれました。

キッキとハル。一卵性の双子です。

超未熟児で生まれたことと、先天性の疾患があったこと。

重度の障がいがあること。

体がとても弱いこと。

短命であること。


親として目の前の現実を受け入れられず、今思えば情けなくなるような私でした。

でも、そんな私を母にしてくれたのは息子たち。

ひとつひとつ。息子たちのゆっくりな成長とともに、私も成長しました。

沢山のオペもしました。

オペ室の前での「いってらっしゃい」。

生きて出てこれるか分からないオペのとき、「ママここで待ってるから!」と

オペ室の前で泣き崩れたのを、今も鮮明に覚えてます。


二人とも医療的ケアを要しました。

初めて経管栄養チューブを入れるときは、涙と震えでボロボロでした。

それでも在宅で過ごすため。

「息子らのためならエンヤコラ」の精神です。


キッキが9か月と28日で空へ帰りました。

目がとっっても綺麗な愛され上手なお兄ちゃん。

あと2日で10か月。もうすこしで1歳、というときでした。

キッキが大好きだった先生やナース、友達や家族に見守られ。

抱っこしながら息を引き取れたことは本当に救いでした。


「おにいちゃんのぶんも、たくましくいきるんだ」と、ハルは一日一日

大切に生きていました。

成長するにつれ、医療的ケアが増えていきましたが。

それでも「ママ、こっちみて♪」と私に笑顔をくれる。

その姿に勇気をもらい、感謝を抱き、日々に幸せを感じ。

とても濃密な時間を、共に生きてきました。


ハル。

くるくる天パーの、可愛い笑顔の甘えんぼさん。

どや顔でアピールする、人が大好きな子。

2010年6月24日、空へ帰りました。

4歳と7か月でした。

「来年は幼稚園だね」と二人でワクワクしてたのにね。



二人が空へ帰った今。

まだまだ心が波打つ私です。

それでも、もう昔の私じゃない。

二人が遺してくれた、教えてくれたことが沢山ある。

今の孤独は、大切に感じていきたい。

きっと、そこから見えてくるものがある。


そんなこんなで、今日も私は生きています。

今は介護職に就きながら、医療的ケア(障がいケアともいいます)を要する

こどもとその家族を支えるネットワークを築く活動に参加してます。

この活動をしているときは、母として生きられているように感じて。

私のほうが救われています。


これからこのブログで、いろんなこと書いていこうと思います。

くっっだらないことも書きます(笑)。

どうぞ、のんびりお付き合いくださいね。



  


Posted by ハルパンジー at 10:12Comments(3)